
文系出身だけど、ゲーム会社に就職したい。
ゲームクリエイターは理系のイメージが強いから不安。
このような悩みに答えます。
- 文系出身でもゲーム会社に就職できる?
- ゲーム会社で文系卒に向いている職種
- ゲーム会社で文系卒だと難しい職種
- 文系の人がゲーム業界の就職を有利に進めるためには

この記事を書いている僕は、文系出身のゲームプランナー です。
ゲームクリエイターって理系のイメージが強くて、文系出身だと不安になりますよね。
結論、文系出身でもゲーム会社に就職できますし、ゲームクリエイターになることも可能です。
本記事では、文系出身でもゲーム会社に就職できる理由と、文系が就職しやすい職種について紹介します。
「文系だけどゲームクリエイターになりたい」というあなたに向けた内容です。

文系出身ゲームプランナーのワシが解説するぞい。
文系出身でもゲーム会社に就職できる?
結論、文系出身でもゲーム会社に就職できます。
なぜなら、一部の専門スキルが必要な職種以外は、全学部全学科が募集対象になっているからです。
一般的にゲームクリエイターと聞くと理系のイメージが強いですが、実は文系出身者も多くいます。

ワシも文系出身じゃが、今では一部上場のゲーム会社で働いているぞい。
また、ゲーム会社には様々な職種があり、中には文系が有利なものもあるほどです。
ゲーム会社で文系卒に向いている職種
ゲーム会社で文系卒に向いている職種は以下の6つです。
- ゲームプランナー
- シナリオライター
- スクリプター
- ローカライザー
- デバッカー
- マーケター
それぞれ解説します。
文系向けの職種①:ゲームプランナー
ゲームプランナーとは、企画立案から制作進行、リリース後の運営管理、データ分析を行う職種です。
一般的にゲームデザイナーやゲームクリエイターと呼ばれたりします。

ゲーム開発の花形じゃな。
デザイナーと付きますが、ビジュアル的なデザインではなく、ゲームのアイデアや仕組みを作るという意味です。
実際の開発はデザイナーやエンジニアなどの専門職が行うため、専門スキルは必要ありません。
そのため、ゲームプランナーは文系・理系に関わらず就職できます。
ゲームプランナーに求められること
- 論理的思考力:ゲームシステムを理解しないと企画や進行管理ができない
- コミュニケーション力:部署や企業を横断して進行管理をする
ゲーム開発そのものはしませんが、企画や進行管理をする上でロジックを理解する必要があります。

ゲームの作りを把握していないと、トンチンカンな企画をするプランナーになるぞい。
文系向けの職種②:シナリオライター
シナリオライターは、ゲーム内のストーリーやキャラクターのボイス台本を執筆する職種です。
構成力や文章力が求められるため、文系はむしろ有利と言えます。
ボイス収録時は台本のシナリオライターも同行するので、声優好きにはたまらない職種ですね。

会社によってはゲームプランナーの業務範囲でもあるぞい。
ライター実績があると面接時に優遇されるため、志望する人はクラウドワークスで経験を積んでおくのが良いでしょう。
最初は1文字0.5~1円の案件から受けるのがおすすめです。
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文系向けの職種③:スクリプター
ゲーム会社におけるスクリプターは、スクリプト言語を使ってキャラクターや映像をに動きを加える職種です。
直接的にデザインを行うわけではありませんが、クリエイティブをさらに魅力的にするようなイメージですね。

ストーリーでキャラが話すときに揺れたり、背景が変わったりするのはスクリプターが動かしているんじゃ。
ただし、スクリプターは業務負荷が少なく、ゆくゆくはゲームプランナーにキャリアアップする人がほとんどです。
ゲームプランナーを目指す人が下積みで経験する職種でもあります。
スクリプターはアルバイトから採用する企業も多いので、いきなり転職するのが不安な人やこれまでのキャリアに自信が無い人はここから始めると良いでしょう。
文系向けの職種④:ローカライザー
ローカライザーとは、別言語で作成されたゲームを日本語に翻訳する職種です。

昨今は海外タイトルの輸入が多く、需要の増えている職種じゃ。
言語能力が中心であるため、文系が有利といえます。
ローカライザーの楽しいところは、単純に翻訳するだけではないということ。
日本独特の言葉選びやテンポを加味して、ゲームの魅力を損なわないまま日本仕様にするのは非常にやりがいがあります。
また、ローカライズと同時にカルチャライズを行うこともあります。
カルチャライズとは、カルチャー(文化)を日本仕様にすると仕事です。
例えば、お正月といっても日本・アメリカ・中国ではまるで違いますよね。
これらを日本で馴染みのある、みかん・おもち・おせちのような見た目に変えたりする作業を行います。
文系向けの職種⑤:デバッカー
ゲーム会社におけるデバッガーは、ゲームをテストプレイしてバグ(不具合)を洗い出す職種です。
デバッガーの発見したバグをプログラマーが修正し、再確認の繰り返しを行います。

ただ不具合が出ないかだけでなく、想定通りの挙動をするかも確認するんじゃ。
一見、ただのチェック担当に見えますが、非常に技術介入の多い職人のような仕事です。
優秀なデバッカーは複雑なバグを見つける力とスムーズにプログラマーに報告する高いコミュニケーション能力を兼ね備えています。
デバッカーは業務中のほとんどがゲームをプレイすることになるので、ゲーム好きにはたまらないですよ。
文系向けの職種⑥:マーケター
これまではゲームを作る仕事を紹介してきましたが、マーケターはマーケティングによってゲームを世に広める仕事です。
ゲーム会社のマーケター仕事内容
- オンライン・オフラインにおけるコミュニティ運営
- Google・Twitter・Facebookなどデジタル広告の配信選定
- プレスリリースの執筆、配信
- オフラインイベントの企画、運営、効果分析
- メディア、IPとのタイアップ企画や交渉や調整
- 新規アプリリリースにあたっての市場分析、競合分析、戦略立案
マーケターは文系・理系・学科に限らず、就職できます。
ただ、ゲーム会社を志す人のほとんどはゲーム作りに興味がある人なので、イマイチ刺さる職種ではないかもしれません。
しかし、どんなに良いゲームでもマーケティングが上手くいかないタイトルは販売数が伸びません。

昨今のゲーム業界はタイトル数が増えた影響で、売り方の上手い会社が伸びている傾向があるほどじゃ。
そのため、非常に重要であり、売上を数字で見られることからやりがいも強い仕事です。
ゲーム会社で文系卒だと難しい職種
ゲーム会社で文系卒だと難しい職種は以下の2つです。
- デザイナー
- エンジニア
それぞれ解説します。
文系だと厳しい職種①:デザイナー
デザイナーは専門スキルが必要なため、未経験の文系卒では就職が難しいです。
例外として、在学中に創作活動をしている人は、作成物をポートフォリオとして持ち込むことで通過できる可能性もあります。
もし、経験が全くない状態からデザイナーとしてゲーム会社に就職したいのであれば、専門学校orそれに近しい学べる場で専門スキルをつけてから就職活動に向かうといいでしょう。

フォトショップを利用できることが最低条件じゃな。
文系だと厳しい職種②:エンジニア
エンジニアもデザイナー同様に専門スキルが必要なため、未経験の文系卒では就職が難しいです。
ゲーム会社のエンジニアは即戦力を必要とすることがほとんどのため、他IT企業のように未経験から採用することはほとんどありません。
会社によっては、理系or工業大学でプログラミングの基礎知識があれば採用するケースもあります。
しかし、通常の文系出身者はプログラミングの基礎知識すらないため、独学で学んでいない限りは書類選考の突破すら難しいでしょう。
文系卒の未経験からエンジニアとしてゲーム会社に就職したいのであれば、半年から1年程度どの独学orプログラミングスクールで学習する必要があります。

未経験OKのIT企業に一旦就職し、そこから転職するプランもおすすめじゃ。
文系の人がゲーム業界の就職を有利に進めるためには
文系の人がゲーム業界の就職を有利に進める方法は以下の4つです。
- ゲーム・デザイン系の専門学校に通う
- 社会人であればプログラミングスクールに通う
- 未経験OKの会社で働きながら学ぶ
- ゲーム開発に必要な知識を本から学ぶ
それぞれ解説します。
方法①:ゲーム・デザイン系の専門学校に通う
1番わかりやすいのは、文系卒後にゲーム系の専門学校に行く方法です。
時間・お金ともに必要となってしまいますが、最も再現性が高いでしょう。
人気ゲーム会社は学歴フィルターがあり、基本的にはベンチャ〜中小企業からキャリアアップするのが主流です。
しかし、専門学校を経由すれば、いきなり人気ゲーム会社に就職できる可能性もあります。

専門学校によっては、大手ゲーム会社とパイプを持っているところもあるぞい。
方法②:社会人であればプログラミングスクールに通う
既に働いている社会人であれば、仕事をしながらプログラミングスクール通う方法もあります。
プログラミングスクールは様々な種類があり、費用や内容、期間は個々にあったもの選択可能です。

通うのが難しい人は、オンラインで受講すればOKじゃ。
3ヶ月程度プロフラミングスクールで基礎を身につけるだけでも、ベンチャー〜中小企業の就職通過率が大幅に上がります。
ポートフォリオを作成して提出するのも良いでしょう。
方法③:未経験OKの会社で働きながら学ぶ
ゲーム会社の中には、稀に未経験OKの会社があります。
労働環境や給与はあまり良いとはいえませんが、キャリアアップを考慮して2〜3年ほど働くのも良いでしょう。

実際にワシは未経験OKの会社からスタートしたぞい。
正直、未経験でスキルが無いにも関わらず、学びながらお金ももらえるのは良い環境だといえます。
求人情報が気になった方は、実際に転職エージェントで確認してみて下さいね。
方法④:ゲーム開発に必要な知識を本から学ぶ
これまでに紹介した3つはいずれも所属するものですが、時間・資金的に厳しければ独学もありです。
中でもおすすめなのが、ゲーム開発に関連する書籍を読む方法ですね。
僕は未経験OKの会社に入社するために、以下書籍で勉強をしました。
筆者がゲーム会社の業界研究に使用した書籍
- ゲームプランナー入門 アイデア・企画書・仕様書の技術から就職まで
- ゲームクリエイターの仕事 イマドキのゲーム制作現場を大解剖!
- プロになるための ゲームプランニングの教科書
上の書籍はゲームプランナーの独学用なので、エンジニアになりたい人はプログラム、デザイナーはゲームデザインなど、それぞれ進路に最適な書籍を選択しましょう。

独学で本を読まなかったら、まず就職できてなかったと思うぞい。
まとめ:文系出身でもゲーム会社への就職はできます
結論、文系出身でもゲーム会社へ就職できます。
ゲームクリエイターは理系のイメージが強いですが、文系でも十分も就職できます。
ただ、プログラマーやデザイナーなど文系卒では厳しい職種があるのも事実です。
しかし、それらの職種ですらワンステップ踏むことで就職できる可能性がグッと上がります。
文系に適性がある職種を目指すもよし、努力してプログラマーやデザイナーを目指すのもよしです。
文系卒であろうともゲーム会社への就職を諦める必要はありません。
ぜひ、憧れのゲーム会社へ就職を目指してくださいね。
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