ゲームプランナー基礎

ゲームプランナーがきついって本当?現役ゲームプランナーが真実を語る

ゲームプランナーがきついって本当?現役ゲームプランナーが真実を語る
ゲームプランナーになりたいけど、きついって噂が心配

このような悩みに答えます。

プロフィール

この記事を書いている私は現役ゲームプランナーです。

2020年11月現在は、ディレクターとして大型タイトルの運用を行なっています。

Twitterはこちら

「ゲームプランナーはきつい」なんて聞いたら、心配になりますよね。

本記事では、ゲームプランナーはきついって本当?ということから、きついと言われる理由も解説します。

「ゲームプランナーに転職したいけど不安…」という方は、本記事を読むことで一気に不安を解消できますよ。

不安を一括解消じゃ!

ゲームプランナーがきついのは本当?

ゲームプランナーがきついのは本当?

結論、ゲームプランナーは他業種と比べて、特別きつくありません。

“きつい”の基準は、「年収・残業時間・ワークライフバランス」の3つをサラリーマンの平均と比較することで結論としました。

※スマホは表をスライドできます

年収残業時間ワークライフバランス
サラリーマン441万円24.9時間
ゲームプランナー475万円45.3時間
筆者550万円20時間

給料情報の算出について

記載の給料情報は2020年10月に求人ボックス上で掲載されていた求人情報から算出した給料情報です。
※平均年収(時給):集計対象求人における給与水準の中央値を示しています。
※日本の平均年収:国税庁の平成30年度「民間給与実態統計調査結果」に基づいています。

出典:求人ボックス給料ナビ

残業時間が平均より高い代わりに、年収が平均より高いという結果になりました。

月収に計算すると40万円と、収入が高いことが感じやすいですね。

残業時間はちと多いが、年収も高いから一長一短じゃな

【ゲームプランナーはきつい】なぜ残業時間が多いのか?

ゲームプランナーの残業時間が多い原因は納期前作業です。

ゲームそのものやイベントのリリース前後は忙しくなり、残業時間も増加する傾向にあります。

「スケジュール通りにやれば残業する必要はないのでは?」とあなたは思うかもしれません。

ゲームプランナーは業務の性質上リリースの末端であるため、確認作業に追われることはもちろん、各セクションの遅延を正面から受けることになるのです。

そういったプロジェクトの進行をいかにスムーズに行えるかも、ゲームプランナーの腕の見せ所でもあります。

筆者は3年目から残業時間が25時間を割るようになり、今では全く残業しない月もあるほどです。

【ゲームプランナーはきつい】ワークバランスが良いって本当?

ゲームプランナーはワークライフバランスが良いです。

「残業が多いのに?」とあなたは思うかもしれません。

もう1度言います、ゲームプランナーはワークライフバランスに優れた職業です。

  • フレックスタイム
  • 服装自由
  • 業務中の音楽・動画視聴OK
  • 男女均等推進度が高い

エンターテイメントの企画職ということもあり、かなりの自由が許される傾向にあります。

残業時間は平均より高めですが、残業した翌日は遅めに出社したり、翌日の残業に向けて早上がりすることも可能です。

(ゲームプランナーは別セクションの進捗次第で手が止まるため、当日作業できないことも多々あります)

では、なぜゲームプランナーはきついと噂されるのか次の章で解説していきます。

ゲームプランナーがきついと言われる理由は5つ

ゲームプランナーがきついと言われる理由は5つ

ゲームプランナーがきついと言われる理由は以下の5つ。

  • 理想と現実のギャップ
  • 業務範囲を勘違いしている
  • コミュニケーション量が多い
  • 仕事の種類が多い
  • 納期前の忙しさ
  • 昔の名残

ひとつひとつ解説していきます。

理由も把握してスッキリするんじゃ

ゲームプランナーがきついと言われる理由①:理想と現実のギャップ

ゲームプランナー がきついと言われる1番の理由は、理想と現実のギャップからくるものです。

メディアでインタビューを受けたり、イベントで壇上に立つゲームプランナーは華やかで、とても魅力的に見えますよね。

しかし、実際は泥臭く根気のいる作業を乗り越えた、ほんの一部の人が露出しているのです。

「ゲームプランナーになったら自分が考える最高のゲームを作る!」という夢を抱いて就職する人がほとんど。

実際は企画をする機会はなく、毎日のようにデータ作成やクレーム対応をする日々は想定していないと”きつい”と感じるでしょう。

冷静に考えれば、ノウハウのない人がゲーム会社最大の売り物であるゲームの企画を行えるわけありませんよね。

ゲームプランナーを目指す動機となった「自分が考える最高のゲームを作る」は、そういった雑務を乗り切った先に達成ができます。

ゲームプランナーがきついと言われる理由②:業務範囲を勘違いしている

前述した「理想と現実のギャップ」に近いですが、そもそもゲームプランナーの業務範囲を誤認しているケースもあります。

中でもゲームディレクターとゲームプロデューサーの業務範囲とミックスして考えている方が多いです。

ゲームプランナーがきついと言われる理由③:コミュニケーション量が多い

ゲームプランナーと聞くと内向的な印象が先行するかもしれませんが、実はコミュニケーション量が他業種と比較しても多いです。

業務の性質上、各セクションの繋ぎ役としてプロゼクト推進するため、エンジニア・デザイナー・ディレクターと密にコミュニケーションを取りながら進めるのが鉄則。

「自分の世界に入ってゲーム作りに没頭する」という印象でゲームプランナーになると、コミュニケーション量へのギャップに苦しんだ結果”きつい”と感じるでしょう。

ゲームプランナーがきついと言われる理由④:仕事の種類が多い

ゲームプランナーはゲームに関するありとあらゆる業務を担当します。

ひとつひとつは重たくないものの、次々に仕事が押し寄せ、それぞれに納期があります。

メインの業務はありながらも、雑務とマルチタスクで行わなければならないため、慣れるまで”きつい”と感じることもあります。

ゲームプランナーがきついと言われる理由⑤:納期前の忙しさ

ゲームプランナーには、リリースから逆算した納期があり、納期前は爆発的に忙しくなります。

スケジュールは3〜6ヶ月前から組まれているため、効率よく作業するれば問題ありませんが、最初は作業にかかる時間が分からず納期前の多忙さから”きつい”と感じるでしょう。

また、自分はスケジュール通りに行なっても、他セクションの作業が遅延した影響で残業を依頼されることもあります。

ゲームプランナーがきついと言われる理由⑥:昔の名残

ゲームプランナーがきついと噂されるのは、過去の厳しい時代に辞めていったゲームプランナーの意見が大半です。

筆者も先輩社員から、「7年ほど前は月間70時間残業することもあった」など話を伺います。

2020年11月現在は、働き方改革により残業時間が規制されたことや、ゲーム業界の覇権争いも終わり70時間残業することはありません。

むしろ、スマホゲーム市場の拡大から給与がアップしています。

ゲームプランナーの中でもきつい業務TOP3

ゲームプランナーの中でもきつい業務TOP3

ここまで、ゲームプランナーはきつくないと話してきましたが、もちろん中にはきつい業務も存在します。

この章では筆者がゲームプランナーとして体験した、ゲームプランナーの中でもきつい業務TOP3を紹介します。

  1. データ作成
  2. 問い合わせ対応
  3. ゲーム外対応

ひとつひとつ解説していきます。

主に雑務系がきついんじゃ…

ゲームプランナーのきつい業務1位:データ作成

個人的にゲームプランナーの中で、1番きついと感じているのが『データ作成』です。

簡単にいうと、設計済のデータをひたすら打ち込んでいく作業のこと。

一見単純作業のように見えますが、膨大な量と複雑な作りに入力していくため、心身ともに大きく消耗します。

また、前述した利用と現実のギャップにも大きく関与しており、「ゲームの企画がしたくてゲームプランナーになったのに…」と感じ、離職率が最も高まるフェーズです。

しかし、データの作りを理解しているからこそ、実現可能な企画を考えることもできるため、下積みと割り切って行なっていく必要があります。

ゲームプランナーのきつい業務2位:問い合わせ対応

ゲームに関する問い合わせ対応もゲームプランナーの業務領域です。

簡単な問い合わせについては仲介会社が対応しますが、ゲームの仕様やハードクレーム等はゲームプランナーが対応します。

なぜなら、担当ゲームの仕様に最も詳しいからです。

度重なる詫び石の要求や人権を侵害するようなハードクレームも当たり前にあり、「こんなことをしたくてゲームプランナーになったわけじゃ…」と離職を検討する人も出てきます。

最初は難しいかもしれませんが、大事なのは自分が怒られているわけでなく、チーム作ったゲームについて指摘されていると受け止めることが大事です。

詫び石とは?

ソーシャルゲームにおいて、何らかの障害やメンテナンス、不具合などが発生してユーザーに不便を強いた際に、運営側から「お詫び」として無償で配布されるゲーム内通貨のこと。
出典:シマウマ用語集

ゲームプランナーのきつい業務3位:ゲーム外対応

ゲームプランナーは、ゲーム外対応も業務領域です。

  • 公式サイト
  • SNS
  • オフラインイベント
  • コラボ
  • 雑誌

担当タイトルの作業や問い合わせなどの雑務と合わせて、上記のようなゲーム外の対応を行います。

それぞれ業務量としては大したことありませんが、慣れるまでスケジュールの管理に苦しむことになります。

筆者は1年目に上記全てを担当しましたが、控えめにいって地獄を見ました。

まとめ:ゲームプランナーはきついと感じるのは理想と現実のギャップが大きい

まとめ:ゲームプランナーはきついと感じるのは理想と現実のギャップが大きい

結論、ゲームプランナーは他業種と比べて、特別きつくありません。

しかし、メディアに露出しているゲームプランナーの華やかさと、現実業務の厳しさのギャップから”きつい”と感じる方がいるのも事実です。

筆者も「理想のゲームを作る!」という想いを胸にゲームプランナーとなりましたが、想像を絶する地味な業務と雑務に頭を抱えることもありました。

就職後に”ゲームプランナーはきつい”と早期退職し、自身のキャリアを台無しにしないためにも業界研究は細部まで行うことをおすすめします。

よく調べるんじゃよ